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ブリットポップ期には様々なことが起こったが、 やはり一番有名な「事件」は、 95年のブラーとオアシスのシングル同時発売だろう。 1994年=ブリットポップ元年、 ブラーは3rdアルバム『Park Life』が、 オアシスは1stアルバム『Definitely Maybe』が大ヒット。 一躍両バンドはシーンを代表するバンドとなった。 しかしこの頃はブラーが一歩リード。 95年のブリットアワードでは、 ブラーがBritish Album,British Group他4部門を獲得するという大快挙をなしえたのに対し、 オアシスは新人賞を獲得するのみに終わった。 お互いのライバル意識は高く、 互いを中傷する発言が往行。(特にオアシスはひどかった) メディアもそれを煽った。 そして95年8月に事件は起こった。 ブラーの4th『The Great Escape』からの先行シングル『Country House』と、 オアシス2nd『Morning Glory』からの先行シングル『Roll With It』が、 同年同月同日に発売。 ぶつけてきたのはブラーである。 ブラー自身が提案したのか、 他の誰かが促したのかは謎だが、 とにかくブラー側が当初の発売日をずらしてオアシスと同日にもってきた。 どっちが一位を取るかでこの闘争に決着をつけようというのだ。 一方オアシスサイドは一報を聞いて、 周囲はこっちもリリース日を変更して回避することを提案したらしいが、 メンバーは拒否してこの挑戦をうけてたった。 あらゆる音楽雑誌は特集記事を組み、 BBCの夜のニュースでも大々的に取り上げられるなど、 全英が注目する大事件となった。 次週のチャートで一位をとったのはブラーだった。 『Roll With It 』は二位。 結果的に負けたノエルは、 「デーモンなんかエイズで死んでしまえ」発言。 (これはさすがにまずく後に謝罪) しかしオアシスは続いて発売した『Morning Glory』が、爆発的ヒット。 国内セールスではビートルズのサージェントペパーズに次いで歴代二位、 トータルでは1400万枚を売り上げて歴代一位のセールスを記録した。 96年のブリットアワードでは当然のごとく、 British Album, British Group, British Videoの3部門を受賞。 ブラーは受賞なし。 勢いは衰えることなく、 二日で25万人を動員した伝説のネブワース公演へと続く。 オアシスがNo.1であることは疑う余地がないものとなった。 本当にばかばかしい、この浅はかな事件はなぜ起こってしまったのか。 メディアに煽られたという側面は否定できないが、 だとしてもどうしてメディアはこれほどに闘争を煽ることができたのか。 それはオアシスとブラー、 それぞれがもつ要素が恐ろしいほどに対をなしていたからだ。 次回に続く。
by yasshy-0924
| 2005-07-25 14:59
| 音楽
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